鰹のたたきの謎
アジやサンマのたたきとは、程遠い
鰹のタタキ
鰹の藁炙りであるのだが
何故たたきか?
長年不思議に思いながらも
新玉ねぎいっぱいもった
春の鰹のタタキに魅せられて
この年まで知らずにおいた
魚屋でなんの気なしに聞いてみた
炙って切り分けた鰹に塩を振り
それを馴染ませるために
手や包丁の横でたたくから
鰹のタタキだそうな
半世紀の謎が解けた瞬間だった
ボヤボヤしてたら、
なんの違和感もなく謎を抱えて三途の川を渡る
ところであった
またそれも楽しからずやでは、あったが
年若いお嬢さんに教えを頂くのも
何やら楽しいものである
1つ賢くなった
満足である
それに付けても、脇を務める新玉ねぎの美味さよ
病をえた私の元にも春は、来た
嬉しからずや、楽しからずや
私は、食べられない食いしん坊である