今どきのお年寄り

十把一絡げでは、決してない


お年寄り夫婦は、

室外機がうるさいという苦情を

我が子に言う

当時小学二年生だった


なぜ子供に言うのだ

強いものに弱く

弱いものに強い

そこに義はない

子供には、室外機をどうすることも出来ない

大人に言うべき苦情だ

我が子が、室外機に毛布を掛けていて

気がついた


同じ様な話を聞いて当時の思いがよみがえる

田舎の新興住宅地である

お年寄りが、


今どきの若者が、子供が

という話を聞くと

密かに世代間連鎖だと独りごちる

悲しい

老人を尊敬出来ない土地は

やがて立ち行かなくなるだろう

それでも

我が子にとって、残すべき故郷なのだろうか

人間の劣化は、役目を終えた老人から

はじまるのだろうか


子供の頃

陽だまりの

お地蔵さんのような

長老がいた

少なくとも弱いものに優しかった

自我を手放していた

分をわきまえていた

今思うと人生の達人だったのだと思う


懐かしい


私も、一生青春だ アンチエイジングだと

ジタバタした年寄りには、なりたくない・・・・