西部邁さんの自殺幇助に思う

二十一世紀の高瀬舟

簡単では無い人間の営みに

法律は、ぶっきらぼう


苦痛から逃れる、どうでもいい自身から逃れる

何もはじまっていない子供の自殺とは、

わけがちがう

達観がある

息をしている事が正義か

死する事が悪か

生ききる事こそが正義だ

生ききるための自死

この学者には、正義だったのだろう

だからこそ、手を貸した人間がいる

百歳寿命と言われる昨今

西部邁自死は、

現代の高瀬舟に他ならない





金が物言う世の中

私などは

人間といえども、文明に飼い慣らされた

経済動物にほかならない

そのことわりの中で、生き切ることを目指す

治療法が増えるほどに

生ききる事が難しくなる事を痛感する

文明によって選択肢が増えることは

人間を幸せにするのだろうか

人間が成熟する妨げになりはしないか

漠然とした不安がよぎる

若い医者の一言

さすがに死ぬかと思った

と言ったら

死にきるのは大変です

生ききって下さい

* *
と若い医者に言われた

何か悔しい

何故か妬ましい



私は、死にたくないのではない

死なないように生きるのは、まっぴらなのだ

そう、お若いの

まさに、生ききりたい

自分のためにも我が子のためにも


・・・・・・・難しい・・・・・・

途方に暮れる


哲学がいる

手塚治虫は、ブラック・ジャック

ドクターキリコを登場させた

それは、人間の弱さと同時に気高い尊厳を

司る

今、あの頃より

はるかに混沌が増し思考は、深い



さあ、ゆるり、ゆるりと魚屋行こうっと

スマホを握りしめて

羞恥

我が子よ

羞恥など三島由紀夫のように

たらちねの母の胎内に置き忘れてくれば

よかったのに


恥を知るのは、悪くないが

何でもかでも他人の言葉に右往左往して

恥を知ってたら自分が縮む

羞恥の先にイノベーションがある

やもしれぬ


我が子よ、

しっかり羞恥を携えて生まれ来た我が子よ

さぞ生きぐるしかろう

それも引き受けて生きている

君を尊敬する

イノベーションなど追わずとも

君は、君の人生を君の正義で生きてゆく

私の、正義とは、ちょと違う

君の人生を足掻きを尊重する


君の人生はすでに

私の人生では、無いことを痛感する、

過去には、私の胎内で心臓の音を響かせていたのに

遠い昔の現実は観念になってしまった

大きくなった

座間市の事件に思う事

自殺助長をTwitterが禁止した


犯人との出会いは、自殺をしたいと書き込んだ

Twitterの中にあった


人が生きる意味は、引き受ける事だ

まず、自分の命を引き受ける

引き受けすして、何もはじまらない

引き受けたいものを引き受ける

引き受けるべきものを引き受ける


誰かが引き受けてくれれば親でさえ変わりは、

ある

無くてはならない人はいない

それは、いてくれると有難い人である

子供を無くしても子供を育てることは、できる

仕事に至っては、電脳、ロボットに置き変わる

私は、介護で一人はおくれたが

姑の介護を引き受けられなかった

それでも、姑は、私より元気だ


正義の為に、幸福を得る為に

引き受けた命で何を引き受けるか


将来の夢や希望、

大人に騙されては、いけない

わからなくて当然

大企業が傾き思いもよらない事が仕事になる

仕事、なりわいの概念が変わる





自殺をしたいとツイートする前に

何かを引き受けてみる

落ちてるゴミを引き受けてみる

植木鉢の命を引き受けてみる

気になる人に声をかけて相手の気持ちを引き受ける

上司の愚痴を引き受ける

嫌な仕事を引き受ける

引き受けると 声に出すと主体になれる

引き受ける事で、

人、物、家族、仕事、趣味、貧乏、困難、喜び

悲しみ、病い、

人生におけるありとあらゆるものを

引き受け自分の人生に巻き込むことこそが

私にとっての生きる意味だった


引き受け無い選択は、確かにある

そのことこそが自分の人生を生きた証だ

引き受けるという事は、

自分自身に相手に世の中に何かを与える事

それが生きる意味だと思う



犯人は、自殺したいとツイートした子の

命を絶つ事を引き受けた・・・・・・・・・

そこに、本物のコミュニケーションは、介在したか

もし、介在していたとしたら


もし、最初の逮捕がなかったら・・・・・・



70数年平和を生きたこの国で

この事件に

社会的病理を感じるのは、私だけであろうか


高度成長期の企業の歯車になる

優秀な指示待ち族育成教育を

いまだに引きずる文科相の罪は、重い


大多数の若者が教育で飼い慣らされた心を抱えて

生きる意味という問の前で

途方に暮れている


無理もない

グローバル社会と言われて久しい

セルフマネージメントを要求される時代に

自毛が薄いから染めろと高校生に要求する教師

時代錯誤も極まれり

全てが繋がる

大人の責任である

大人にとって都合の良い子では、

将来が危ういのに

人間を肯定的にとらえる力は、いっそう

必要なのだ

酷な話である

中学、高校、大学と進むに付け

子供達の輝きが失せるのは、

必然なのだろうか

人づくり改革

政治家のおごりが見え隠れする

人は、つくるものでは、無い

断じて無い

人は、育み、育てるものだ


それとも、政治家に都合のいい人をつくる?

無理だ、

人は、一人だ

人の心は、一人だ

独裁国家でさえ心の中で反逆を願う人間は、

いる

面従腹背という言葉もある

良い国とは、人間独り独りが己の主となり

幸福を求められる自由があるという事だ

指導死の有様を見るに

その根には、人をつくるという思想が横たわる

それに対して何の疑問も不満も感じない

日本国民がいかに飼い慣らされているか

学校には、イジメは、起きる

当たり前だ

その事を何十年認められない

子供を育み自律に導く現場なら

イジメが起こった事を恥じる必要は、無い

その事を成長のベクトルにのせられないことを

問題にすべきなのだ

教師同士のいじめしかり

教師の子供イジメしかり

つくるなどと簡単な方程式で答えを求められる

わけが無い

人には、精神がある

国家は、教育は、人間のためにある

その人間には、政治家も教師も含まれる

短絡に答えを求めては、いけない

幸福は、理性の先にある




毎日のブログアップは、あきらめた

免疫力が弱いので熱が出る

しかし多病息災では、ある

自分の命さえ自由にならぬ


人をつくる

おこがましいにも程がある

無宗教だが

祈りを忘れた人間の万能感は、

決して人間を幸せにしない

病をえればわかる

文明に生かされている前に

頭を垂れるべき何かに確かにいかされている

その事実を蔑ろにしては、いけない

相手を、自分をも虚無にする