横浜市で遺灰を売ること 2

医学のために未来のためにと献体された

遺体への敬意は、

天涯孤独のため、経済的理由

という変遷の中

変わらぬであろうか

骸がただの教材になりは、しないか

ギブ&テイクを理由に



骸を切り刻むにあたって

畏怖と感謝を持って解剖にのぞんむ

医者に治療をお願いしたい


遺灰の売買といい

臓器提供の垣根も払われるかもしれない

骸は、魂の入れ物にすぎぬのか

決めるのは、生きている人間である

文化である



骸の向こう側を想像で出来ることは

患者の病の向こう側を想像出来ることと同義だ


人類は、文明により生きる選択肢を手にした


私の人生である

医師には、

私が生ききる為に医療の専門家として

選択肢を与えてほしい

生ききる事は、正義だ

しかし生ききることと、

文明に生かされる事は、

必ずしも同義ではない


ここでも、自律、自立が試される

ありのままに生きると良く聞く

我が子にもそうあって欲しいと願う


しかし

文明に飼い慣らされた人類は、

野生の動物のように

あるがままに、朽ち果てることは、難しい


人間と関わるのがめんどくさい、怖い

と若者はいうが


我が身の死すら多くの人の手をわずらわせるのだ