努力の本質

道徳の教科書で

アスリートがかなり取り上げられるようだ

鍛錬すれば報われるだけの才能を有している

人々だ



しかし、努力しても、努力してもむくわれない

のが普通だ

嫌だと思いながらそれでも尚、すべきことをする

報われずともすべきことをすると自ら決め実行する

それが努力だ


日本を代表するすスリートがしている事は

努力より探求に近いように思う


子供は、小学四、五年ですでに、わかっている

自分の人生とは、別の話


探求したいテ-マにすら出会えない子供のほうが

多い

眩しすぎるお手本は、

日々を機嫌良くやり過ごす事すらつまらない事

と自分を虚しくしてしまう

色々な生き方がある、どんなものの中にも

喜びを見いだせる

美を見いだせる可能性があることを

伝えた方が

子供の心に力が宿る



モップや雑巾を描く

清掃員画家ガタロさんのような

生きざまを子供達に伝えたい


ガタロさんと奥さまの会話がやさしい

こういう幸福があることを知ることこそ

子供達の中に深い人生に対する洞察が宿る


蟻のように淡々と


光が当たらずとも

小さな幸せ

を積み重ねて機嫌良く暮らすこと

それは、賞賛を浴びるアスリートにも匹敵する

実り豊かな確かな人生なのだと


文科省は、まだ高度成長期の亡霊を背負っている

今は、すでに息苦しい成熟期なのだ

矛盾と共に生きる覚悟がいる

直線的すぎるメッセージは、

成熟社会にそぐわない



何者かになれなくていい

カッコ悪くても、平凡でも

あなた自身であれ

と言ってやれる力が大人に必要なのだ


文科省の役人は、政治家は、知って欲しい



北朝鮮ののっぺりした金正恩の元で生きる

日本人の老婆の顔

壮絶な面構えだ

人間は、人間の心は、簡単じゃない


道徳の教科書にお前らを生かしてやってるんだ

というメッセージが見え隠れしているようでは

現場では、使えない

知らず知らずのうちに人間をあきらめさせる

結果になりかねない

そうでないことを祈る