青年の謝罪会見に思う(日大アメフト部の件)

大人が、保身に、感情にとっちらかっている中

いい面構えの青年が画面に映し出された

保身に、右往左往している大人を尻目に

抑制の効いた見事な会見だった

短い間に、犯してしまったことに対して

ある程度の心の整理を整えた状況が見て取れた



大学に入ってからアメフトが好きではなくなった

と彼は言った

それは、やっているアメフトではなく

やらされているアメフトだったからだ

スポーツマンシップまで

コントロールされては、・・・


しかし彼は、期せずして

愚かな指導者のおかげで


自分の意思に背いてはいけないという発言で、

監督からの支持があったが従ってしまったのは

弱い自分の気持ちゆえだと認めることで、

自らの主となった

自立という責任を背負た


己の意思が正義であっても報われない例は

無限にある

杉原千畝しかり

義を曲げて体制に従う選択もある

矛盾と一緒にいる力がいる

思考が深くなる分苦しくなる

人門の人間となる

だからこそ

自らを由とできる人生を、

自由を祈る

蛇足ついでに

指導者になって欲しい



何よりもの幸運は、相手の選手が

大事にいたらなかったればこそである





この聡明な彼をして監督コ-チの罠に

ハマらざるを得ないほど追い詰められた一因に

去年の学生チャンピオンがある

結果は、

指導者を狂わせ

選手の指導者への盲信をまねいた

彼の先輩が自分も彼と同じ事をすると言ったと、


結果を手にした指導者には、特に哲学がいる



結果を問わず耕耘を楽しむ



今度は日大の懐が試される

日大アメフト部は、彼を守らなかった

日本大学が彼を守れなかったとしたら

国家の名を頂くこの大学の教育機関としての

意味は無い


元監督が今度は、コ-チをスケ-プゴードに

する・・・・?

見ものである



的をえないものが多かった記者の質問だった

日大アメフト元監督はじめ指導者に逃げ道を

残した

高校生の作文かという質問も飛び交う

何時から、日本人は、

行間を読めなくなったのだろう



感情を揺さぶるこの問題と同時に

分かりにくい北朝鮮をはじめとした

重要事案が多く横たわる事実からも

目を背けてはいけない


未来を育てなければ

愚かな大人は権力を手放し退場すべきである