医は算術

病院では、色々な人間模様に出会う

インフルエンザが蔓延していた頃

おでこに冷えピタを貼った

小学校2、3年生かと思われる

寝巻き姿のお嬢ちゃん

まわりは、声にはならぬが戦々恐々

すごい空気

看護士さんも、受け付けの人も

その空気が読めない

女の子は、圧に打ちのめされ

お母さんは、いたたまれない様子

あまりに気の毒だったので

声を掛けた

(おばさん強し)

どうやら喘息の発作らしい

周りの、空気が緩んだ

女の子もお母さんも

みるみる元気になる



病院は、サ-ビス業だと堪忍している

間違った情報を入れといて訂正もない

こちらは、命がかかっているのだ

お医者さんの言うとうりはとっくの昔にやめた

生ききる為に専門的なバックアップをしてくれる

人という認識に変えた

腹が立つことがへった


待合室を

一言が足りない故に恐怖に落し入れる

小さな病人を居たたまれなくさせた

この病院を変えた

一事が万事だった

医者は、慶應出IYIが疑われた

生ききるためのパ-トナ-にするには

数字しか見えてなかった


お金の切れ目が命の切れ目

という場面に何度か出くわした

その度に長生きはしたくない

生ききろうと決意を新たにした


大学病院は、二度と行かない

採血が怖い

検査が下手すぎる

ただでも苦しいのに

練習台になってやれるほど

人間出来てない

脳死になって使える臓器があったら

提供する

痛いのはヤダ