苦い思い

昔、若かりし頃

情熱を傾けたつもりでいて

断念した仕事がある

その仕事で功成り名遂げた人を

テレビで見た

私とは、別の物語りである

最後まで好きには、慣れなかった仕事だ

自分に嘘を付かざるおえなかった

嫌いが故に創造も工夫も出来なかった


私は、父の仕事を継ぎたかった

親へ忖度し断念した


今度生まれ変わる事があったら

我をつきとうす

自身の主になることで

周りに貢献する

自分に嘘は、つかない



我が子に

私のした選択をさせないように

病を期にすべて手放した


しかし、間違っては、困る

それは、私のごく一部だ

その証拠に

手放すべきものは、山ほどあった


このブログもそうだが

病をえてなを、蓄積するものもある

後悔している場合ではない

もう、2度と生まれ変わりたくない

と思える明日は、近い

それ程に過酷で面白かった


無では足りない死して無に帰す

井上靖の小説での利休と織部のシ-ンを思い出す

私は、死して無に帰すことに憧れる

充分耐えた、充分生き切る

チクリと痛い苦い思いも一部に過ぎぬ


戯言を言えば、今の経験値を持って

10代から生き直せるならと思う

ささやかな遊びである

未練にもならぬ程度の戯言である