金魚の自己主張

我が家では、祭りの出店ですくった金魚と

かれこれ12年共に暮らす

主である

かなりゆとりがあた水槽も

主様1匹で手狭になってきた

尾びれがヒラヒラ薄衣のように

動く度に胴体より長く広くたなびく


優雅なものである


1匹、飼いだからこそのことらしい

お仲間がいると

ヒラヒラの尾びれは、ついばまれるというのだ

その主様

この頃自己主張が激しい

ちょっと餌が遅れると

ピシャッと外へ水をはね上げる

餌遅れてるわよまったく**

と仰っているのだ

尾びれのヒラヒラ度が増すほどに

態度が大きくなる

我が家のヒエラルキーどうなってるのか

ひょっとして私が底辺?


私は、良い人である

たまに主様を優雅でお綺麗でいらっしゃる

と誉めて差し上げる

籠の鳥ならぬ水槽の金魚なのだ

床拭くぐらい御茶の子さいさいである


主様、お幸せでいらっしゃるのでしょうか


すくってきた方々は、

我、関せずである

責任者は、二人いる

親子でルンルンですくってきて

水槽設置した方々である

有り余ってる体力で

主様の水槽洗ってやっていただきたい


カルキ抜きは、買ってある


してくれない場合

涼しくなたら

去年同様ぶくぶく取り替えて

シジミと苔取り巻き貝投入となる


この頃我が子より金魚が可愛い


へそくりで浄化槽付き水槽買っちゃうぞ

幾らかかるか知らないが

言ってみただけである

悔し紛れに言ってみただけである

今度引き上げたシジミ味噌汁にして出してやろうか

言ってみただけである

シジミは、シェルターからもらってきた老犬の

肝臓強化にさしあげカラは紫陽花の根元にまいた

不自由である


それにつけても金魚の自己主張は、可愛い

今日も今日とて

右手に餌一つまみ、左手に雑巾持って

主様に1人かしずく