横浜市で遺灰を売ること

今、献体が増えている

98%自国民の献体によって死して

医学に携わる若者の学びの糧てとなっている



近い過去には、

海外から死体を輸入というぐらいに

渇望していたのにである



その事情には、

核家族化による天涯孤独

経済的理由

などの動機が横たわる

医学への貢献が本来では、あるのだろうが・・・



それほどに死するにも供養にもお墓にも

お金と

自分の死を託せる人が必要なのである

そのお金も人も市井の人間には、

心もとない時代になってしまったのだ


献体を必要とする大学にも事情がある

一体につき管理、搬送、火葬に10万というお金

がかかるのだ

一体を二人で解剖するのが理想とされているが

四人で解剖するのが一般的なようである


地獄の沙汰も金次第という言葉が頭をよぎる


横浜市が遺灰を売る

いい悪いは、別として

廃棄するなら

苦しい財政の足しに

と考えざるおえない現状がようよう想像できる

人の遺灰も捨て置けないほどに

世の中が縮む

己の死さえも

お金に支配されているのである

観念にすぎないお金にである


遺灰を売って火葬場の整備補修にあてる

額面道理なら悪いとは、思えない

ただ死者への畏怖が

鎮魂の祈りが

人々の心から、生活から

遠のきは、しないか

その事が心命を・・・・・