サラバはぐれ雲

ジョ-ジ秋山のはぐれ雲が終わる

読まなくなって久しい

ある時期ビックコミックだったか

猫やら犬の表紙の雑誌に連載されていた

毎回手にしていた時期がある

男目線で生きていた時代だ

結婚する時男友達から

はぐれ雲 撰集 夫婦偏をもらった

あらまあ男目線のもの言いね

などと当時は思ったが

今でも、桐の箪笥の隅に寝かせてある

これを期にもう一度眺めてみよう

今、私の隣にある


表紙に

画家で詩人の辻まことさんが

雪の山と森は、私に語った

必要なのは、情熱と夢ではなく

冷静な自覚だと

愛することでなく増悪を超えることだと

走り書きがある

当時のあがきが蘇る

人生の潮目が変わった


彼との音信はない

その関係性を気に入っている

人の縁には、旬がある

過ぎれば永久の別れである

二度と会いたいとは、思わない

若い少々美化された彼で充分なのだ