加計学園問題 為政者のお友達ゴッコで若者の夢を愚弄するな

我が子は、

学校で夢だビジョンだと

言われることに辟易(へきえき)していた


ある日、友達から借りたと

銀の匙というマンガを見せてくれた

荒川弘さんの作品だ
(漫画家で母親でもあると後に知る)



北海道の農業高校が舞台の話なのだが

その中に、ばんえい競馬で働く獣医さんと

高校生とのやり取りがある




主人公の高校生が

獣医になるために必要なものは、何かと問うと

獣医は、

学力、学費、体力に続いて


持論だと、ことわったうえで

殺れるかどうかだ と答えた
(や)

続けて


特に経済動物を相手にしている

家畜獣医なんてしょっちゅう

命の選択に迫られている


獣医になる夢を持って農大に入って

その選択をせまられた時に

やっぱりだめだ

ってなる人は、いる


だからと言って獣医になるのを

あきらめた人がダメってことは、ない

世の中には、そういう

殺せない、殺させたくない

ってやさしい人達が頑張っているから

助かっている命がたくさんある


どんな事でも

叶うにしろ、叶わないにしろ

夢を持つということは、

同時に現実と闘うことになるのを

覚悟する事だと思う


唸った




それにしても

加計学園問題のちんぷななことよ

教育を為政者のお友達ゴッコで愚弄するな

共謀罪が醜いほどのゴリ押しで成立した今

ほとぼりが冷めた近い将来

加計学園獣医学部が新設される

と危惧するのは、私だけであろうか



若者の夢、

年寄りに愚弄されていいほど簡単ではない

前川喜平元事務次官の話にふれるにつけ

真摯に官僚の専門性に裏打ちされた

審議を履行することこそ

夢を抱いた若者への礼儀だと信ずる


差別であると承知であえて書く

面倒くさくて、大事で、やがて巣立つ

我が子という

幸せになってくれと祈るしかない

厄介な 決してきれい事では、すまぬ

存在を抱いた経験があったなら

森友問題も、加計学園問題も

変わっていたやもしれぬ

未来は

子供達が、若者が、

自律し自前の人生を生きるためにある



そのために私が出来たことは、

と問われれば

唇さむし、人生の夕まぐれに途方に暮れる



合わせて読んで頂けたら有難い

http://kakioki.hatenablog.com/entry/2017/02/27/144511

官僚の専門性の行使について

http://kakioki.hatenablog.com/entry/2017/03/30/110000