医療機具の美

私は、注射器を持ち歩いている

この度使い捨てのプラスチックのものから

カ-トリッヂを装填するタイプのものに変えた

桜色のものと小豆色のものがあた

ブラスチックでは無い、深い美しい色だった


変なたとえだが、

効率のみの使い捨てのものを零戦だとすると

機能に余裕のあるエノラ・ゲイなのだ

出かける時

ケ-スのなかに必要な薬まで

病気関係一括収納出来る

機能美とゆうこともあろうが

裁量が効く余裕は、有難い


医療器具には珍しく暖色なのだ

病気は辛い、

人は、辛い時、その状況を少しでも

長閑で住みやすくするために絵ができ書が生まれる

と言ったのは、夏目漱石だったか

工業デザインもしかりだ

苦しい病気と付き合うための道具には、

心が引き立つ美が宿っていてほしい