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10歳の男の子の言葉

こうのとりのゆりかご という赤ちゃんポスト

が設置されて十年がたったというニュ-スに

出会った



十年前こうのとりのゆりかご

入れられた赤ちゃんが

10歳の少年となってインタビューを受けていた


その抑制のきいた語りくちに 心揺さぶられた

どれほど、この子は自分の生について考えたか

考え続けるか


親御さんがいかにこの子の

成長に心を砕かれているかインタビューでの

彼の自身の生い立ちとの向き合いかたに

しのばれる


これから、こうのとりのゆりかご

を使う産みの親に対して

大切にされていた、愛された写真を一緒に

入れておいてほしいという言葉に

胸をつかれる


彼は、将来子供に関わる仕事がしたいという

自分の生い立ちと一生向き合わざる負えないと

覚悟の上で 子供に寄り添いたいという

彼が、大人になってどう子供の心に寄り添うのか

見てみたい


子供を思いやりたいという彼の心に

こうのとりのゆりかごを、多くの賛否のなか

英断された人々に敬意を表する

育ててこられた親御さんに敬意を表する



愛情の正体は、相手を思いやる心だ

たくさんの思いやりを受けてはじめて

相手を思いやる心に至る

自分をも思いやる心に至る

そこに自己肯定感は、やどる



我が子をどれだけ思いやり洞察すれば

世代間連鎖を断ち切れるのか

我が子が親になる日を待つしかない

たぶん、この目で確かめることは、ない

究極の理性のいとなみだ