子供の心を代弁することとの出会い

苦い、苦い懺悔である

我が子は、
歯磨きというと逃げ回り
泣くわ、蹴飛ばすわ、口を開かないわ

案の定虫歯にしてしまった 責任を感じた
年寄りは、食べものを口移しにするのだ
ストレスは、マックスだった

また歯科医に連れていくのも一苦労で
自分の中でプチット音がした

感情で怒鳴り責めてしまった
我が子は、自分を閉ざした

その時出会ったのが抱っこ方だ
お母さん仲間で経験者がいて知っていた
本を借りて読んでもいたのだ

嫌がる我が子を抱きしめた
あらがう力と同じ力で押し返し拮抗させ
自分を消し、我が子の思いを代弁する

歯医者さん嫌だよね、怒鳴ってるお母さん怖かったよねごめん、解ってもらえなかたんだよね

必死だったので今となっては、何を言ったかあまり覚えていない

心が開くと子供の力が抜けて泣き出す
感情の解放だ
後は、抱いたまま泣き切らせればいい

我が子に何時もの笑顔が戻った
ホッとした

子供の心を代弁する癖がついた
やってみると、なんと大人の理不尽さよ

我が子は、私にとって都合のいい子ではない
生命力に溢れている理由でもない

大人の理不尽を突き抜ける必要があったのかもしれないが 後の祭りである


思春期を迎え、内向的にあらがっている
開き直る日は開放の時は、待ちかねている

もはや、見ているしか手がない

言葉を持った個人なのだ
代弁をしては、いけない
抱っこ方は、すでに意味がない

言葉を持った一個人なのだ