命ってね、小学三年生に伝えたこと 先生へ

わが子のために、、小学校で読み聞かせのボランティアをしていました
毎日のように、いじめ、自殺のニュースがとびかっ
いました、

内田美智子 作 いのちをいただく

を読んだあとに子供たちに伝えたことです


(阪本さんは、牛を肉にする仕事をしています)

阪本さんは、汚い仕事だからやめたいのでは、ありません
阪本さんは、自分の命が、大切だとわかっている
人とだから
牛の命の重ささえもわかってしまうから
仕事が辛いのです
でも、しのぶくん (阪本さんの息子) は、言います

心が無い人とがしたら牛が苦しむからお父さんがしなさい って

牛の命の重さが、仕事が辛くなってしまうほどに、
わかっている阪本さんだからこそ、心のある死なせかたができるのです
考えてみてください

自分以外の命と付き合うとき
一番大切なことは、自分の命が大切だとわかっていることです
自分の命が、大切だからこそ相手の命の重さがわかるのです
自分の命など、どうでもいい人が
相手の命を大切にできると思いますか

食べ物のほとんどは、命です
命は、命でしか養えない
自分の命が大切だからこそ、命をめしあげて、食べ物となった命に対して
いただきますに、心がこもり
ごちそうさまに、感謝がやどるのです

自分の命など、どうでもいい人がいくら、命をとして支えられようとも、その食べ物に感謝できると思いますか


どうしても、自分の命が大切だと思えないのなら

黒いだえん形を想像してみてください
それは、あなたの心です
その真ん中にしっかり白い線を引いて下さい
その線は、自分の命が大切だと決めた線です
誰になんと言われようとも自分の命が大切だと
自分で決めた線です
決めればもどれる、線はあなた次第で太くもなる
どうせ私の命なんかと思っている自分に気がついたらもどればいい
自分の命を引き受けると覚悟してください


あなたの、命は、奇跡なのです
目で見える風景、臭い、音、考えること、
辛さ、嬉しさ
あなたの、ありとあらゆるすべての世界は、
あなたの命があったればこそのものです

私の命がつきても、あなたの世界は、変わらない
あなたにとって大切な人が亡くなってもあなたの、世界は、消えない

ただ一度、あなたの、命が消えるとき
あなたの、全ての世界は、消える
考えてください、哲学してください
自分の命が大切だと覚悟してください

自分の命が大切だとわかっていることこそが
自分以外の命と付き合うときの一番大切なことなのです



子供が毎日お腹をすかせていたら、
毎日、殴られていたら
学校に通えないほど貧しかったら
その子供にとってこの文章は、寝言にも劣る
大人として申しわくなく首を垂れる


人間が作った世界は人間の幸せのためにある

親子の関係性で命を語る無惨

小学校の授業に、産まれた時のことを調べる授業があった、最後に、サプライズで親から子供宛の手紙が渡される

いかに、愛されて産まれてきた存在か、大切な命かを気がつかせる授業なのだが

痛ましい授業だった、
感動して、泣いている子供も確かにいた
しかし、隣には、渇いてやさぐれている子供がいる

出来ちゃつた結婚が言われて久しい

親子の関係で命を語っては、いけない
親子の関係で命を十把一絡げに語れる時代がはたしてあったのか
子供への慈悲がたりない

少し前、確かに間引きがあった
少し前、お国のためにと、息子を送り出した時代があった
高度成長の時代でさえ本来の作者の意図とは、別に
親は、なくとも子は、育つと
当時の父親の多くは、家庭を省みなかった
子供は、弱い、
大人のうっぷんは、弱いものに、向かう

心しなければならない

子供の弱さを担保する方法としても
貧富の差が大きくなる一方の現在
ベーシック インカムを
考える必要かある

ここを乗り切れば、人口減少が良きように、働くやもしれない

格差のない方法で子供が自らの命を引き受けて
生きていくことを、、動機付けるには
生半可な事では、出来ない、

どちらにしろ、民意の成熟が不可欠だ

実るほど首を垂れる稲穂かな (寂しい老人へ)

隣に老夫婦が住んでいる
まだお元気なころは、まるで自分たちはここにいると言わんばかりに、木を切れ、蔦を切れと、
3日にあげずの苦情
我が家が寂しさをまぎらわせるターゲットになってしまた



蔦を切っているときフワッと体が楽になった
6ヶ月の繋留流産だった
私の体から、もうひとつの心臓の音が、消えた



隣との間に桃の木があった、2階の窓一面、濃い桃色に染まっていた
お腹に死んだ子を抱えなから窓を閉めようとしたとき
意気揚々と植木屋をしたがえた老人に、桃の木が
広がり過ぎている、としかられた
主人にいっておきますと言うのが精一杯だった

窓を閉めると、ガスのセールスマンが老人に
見事な桃ですね と、話しかけていた
桃の面倒も、見られないだらしない家だからと
いっているのが聞こえた

私には、
だらしないから、この子の心臓が止まったんだと聞こえた

一年待って、花のさかりに、桃の木を切った
ギプスに足をひきずった奥さんが何故斬るのかとわざわざ降りてきた

老人は、近所に、きらなくてもと、いってまわった

我が家以外には、腰の低い正しい住民なのだ

小学校でのいじめを思い出した

おかしい家といいふらされたおかげで
近所では変な家で、とおっている
あまりにも、辛い出来事で
戦意もうせた
それよりも、正しい隣の老夫婦と関わらないことを選んだ
いまだに、桃の花の咲くころは、胸がざらつく

幸い、三十八才で親になれた

私にとって
この土地は、住みにくい、
しかし、わが子にとっては、一生の友達をもてた故郷なのだ

老夫婦の死に行く一秒も、確実に刻まれていく


私が、もし、老人になれたら、清濁あわせのむ
寂しさを楽しめる老人になりたい


未来の人の邪魔をせぬよう


何者かでいる必要は、ない
自我さえ手放して、長閑に死への一秒を辿るのだ

この思いに至れたのも、老夫婦のおかげだ

私は、実るほど首を垂れる稲穂のようになりたい

ギザギザ言葉丸々言葉?

子供が小3での父兄参観で出会った
確か、道徳の授業だった

相手が嫌なおもいになるイガイガ言葉
相手が気持ちよく受け止められる丸々言葉
例を引いて丁寧な授業だった

授業が終わった瞬間
一番前の席に座っていた女の子が

私、何々ちゃんにバカって言われても嫌な気持ちしないもん

そのとたん、若い男性教師が苦虫を噛み潰した様な表情になった

多分、この子が授業を一番真剣に聞いた子なのに

言葉は、相手との関係性によって変わる
あ、そうだよね、人間関係の醍醐味だよね
バカって言われて嬉しいひと、私にもいた
バカって言われて、まだ粘れると思ったこともある

言葉って、一様ではない簡単じゃない
あの子に、言葉の本質を思い出させてもらった
改めて、子供は、言葉に出来ないだけで、わかってる
あなどっては、いけない

あの、若い教師が同じようなことにであったとき
苦虫潰さず
ニコッとうなづいて、やれる
先生になっていてくれないかな

指導要項では、収まらない学びを子供がしてる場合があることに気付い欲しい

愛国心と言う言葉への違和感

難民の姿をテレビでみるたびに
パスポートで日本国民であることを証明してもらっていることが有効であることに感謝をする
しみじみありがたいと思う

愛国心と言われても、もろ手をあげてとは、いかない

半藤一利の昭和史には、

盧溝橋事件、満州事変は、軍部、国家の意思
では、なく現場の暴走であったと
両指揮官とも、軍法裁判にかけられることなく
また、東京裁判においても裁かれることなく
戦後責任の重さを、さほど感じているようすもなく
天寿をまっとうしている

日本国民としての、先の対戦の総括ができていない
ことの証ではないか

被害者としての戦争の悲惨は、学校でも、体験談として聞いている
加害者でもある

しかし、学問としての、昭和史は、教育されることなく、半藤一利さんの昭和史まで、理解できる本にさえであえなかった

高校のとき、歴史の先生に

被害者の悲惨では、
戦争の回避には、繋がりません
本当の昭和史を次の世代に伝え学ばぶことこそが
深い民意を育てるのです
未来に生きる人間に失礼だ
といい放ったことがある
一教師には、酷だったか

自分に不利益をおよぼすニュースいがいは、
どんなに、大切なニュースでも、問題でも
現代史を知らないことを錦のみはたに、他人事になってしまう
このままでは、民意は、育たない

民意による合意の創造により
日本人にとって他人事ではない、国のありょうが
実感できたとき
お仕着せでは、ない愛国心が産声をあげるのだ

人の心は、一人だ
押し付けられた愛国心は、脆弱だ奇跡は産まない
愛国心をスローガンにするのは、
いまいじょうに、人々の思考を止めてしまう
そのことが次の戦争の引き金をひく
結末になることだけは、避けなければならない

放射線を浴びると光る?

大学の英語の講義で講師が福島出身の女子学生にわざわざ電気を消して、いい放った冗談だそうだ

このことで、一番ショックだったのは、
本人を含め学問の徒である大学生が三十人もいたのに
誰一人、口を、開かなかったことだ
体制に、飼い慣らされすぎている

人間にとって一番大切な学びは
その事、物、人に対してふさわしい
向き合いかたは、何かと考えることだ
そして、それにふさわしい行動をとることだ

大学の講師とは、言うべきことも言えないほど
権力があるのか
保身をすべき相手なのか、

何か発信できていれば、その講師とコミュニケーションがとれたかもしれない
女子学生が苦しまなくてすんだかもしれない

飼い慣らされていいほど
世間も権力者も義を持ち合わせている訳では、ない

フィンランドの、核廃棄物を保管している地域住民は、補償金なしで受け入れている
それができる民意の合意があるのだ

民意が合意するためには、国民の、幸福を一義とする国家権力の決意と国民の深い洞察なくして、ありえない

若者よ、民意の合意が得られるような理性の国を創造してほしい

フィンランドでは、今、世界ではじめて
民意によって、ベーシック インカムの
実験が行われている

彼等は、国家の判断を他人事のようには、とらえない

私が、子供の頃、親方日の丸と高度成長期を突っ走った時代があった
大人として君たちに、謝らなければならない
申し訳ない、その風潮を変えられなかった、断腸の思いだ 申し訳ない

君たちの問題として
未来を、引き受けてほしい

薄墨桜

桜の下には死体が埋まっている
梶井基次郎の短編だ

岐阜の根尾谷
に薄墨桜は、ある
宇野千代の小説になった桜だ

二十代のころ真冬の薄墨桜を見た
空気が痛いほど冷たく、色の極端に少ない世界に
寒さを凌ぐすべもなく
ただ、ただ、たたづんでいた

唯一、光琳の紅白梅図の木肌のように深く鋭い
緑が幾つか目を止める
命ちが極寒に耐えていることを実感させた


死体の栄養分を黄金の根で吸いとったと想えるほどの、暗黒をはらんでいなければ
桜のあまりにも大勢な花のさまは、あり得ないと
梶井基次郎は、書く

薄墨桜の燻し銀のような極寒の静かな様を
花の頃よりも、なお美しいと思う私には、

梶井基次郎のそれは、感傷にすぎる